過去のご挨拶
過去のご挨拶を載せております。

 明けましておめでとうございます。本年も何卒よろしくお願いいたします。
 2022年はコロナ禍は落ち着きつつあるものの、ロシアのウクライナ侵攻が加わり、世界情勢として非常に不安定な1年でした。そのためか、一昨年来の医薬品、医療関連機材の供給が不安定な状態が依然として続いており、当院の状況にも少なからず影響を与えております。(特に放射性ヨウ素内用療法を予定されていた患者様には大変ご迷惑をおかけして誠に申し訳ございません。)
 一方、年末年始の空港や駅、初詣などではそれなりに混在が見られ、少しばかり明るい兆しが見えているようにも思います。当院も昨年7月の診察室の改修以降は基本的な感染対策のみに集約し、過剰すぎる対応は控え、より以前に近い体制に戻るように努めております。
 御協力のほど何卒よろしくお願いいたします。
2023年1月

やました甲状腺病院
院長 佐藤 伸也

 明けましておめでとうございます。本年も何卒よろしくお願いいたします。
 当院はやましたクリニックとして無床のビル診療の形で2006年7月に開院いたしましたが、2012年1月より有床診療所として当地で再出発し、病院に移行し、現在に至ります。すなわち、2022年1月で現施設で10周年ということになります。次は2026年の開院20周年を目指し、今後も地道に診療を継続しつつ、さらなる改善、向上を目指していきたいと思っております。
 2022年1月の時点で、国内でもオミクロン株の急速な流行が予想され、今後の展開を非常に憂慮しております。当院は甲状腺・副甲状腺の専門医療機関ですので、コロナ感染症の患者さんの治療を行うわけではございませんが、潜在的な感染者が受診、入院される可能性や(勿論、入院患者さんのPCR検査は行っていますが)、当院職員が市中感染するリスクもございます。そういった中でありますので、本年も「感染しない・させない」を合言葉に院内の感染対策を継続して行ってまいります。 適切な対応を心がけておりますので、本年も御協力のほど何卒よろしくお願いいたします。
2022年1月

やました甲状腺病院
院長 佐藤 伸也

 当院は令和3年7月1日に開院15周年を迎えることができました。これもひとえに、皆様方のご支援ご協力の賜物と思い、深く感謝しております。
 開院した当初は、別府市の野口病院での11年間の甲状腺・副甲状腺疾患治療の臨床経験を、患者さんのために少しでも役立てたいという思いだけでした。少しのんびりしたいという気持ちもありましたが、患者さんが増えるにつれて適切な治療を継続するには甲状腺内科医・外科医を育てることも必要と考えるようになりました。そこで、行政や医師会の先生方の御協力のもとに、平成24年1月に医療法人 福甲会 やましたクリニック(有床診療所)を開設、そして平成29年4月よりやました甲状腺病院として診療を行っております。
 さて、上記のように当院の歴史は浅く、施設や診療内容などについて周知されていないことも多いと思います。そこで、ご紹介してくださる先生方や患者さんのために当院の情報について、開院15周年を機会に記念誌として発刊いたしました。そして、日常診療の紹介目的に10分程度の動画も作成いたしました。また、“ゼロからの専門病院開設-岩盤規制を乗り越えて”という書籍を幻冬舎から出版いたしました。ご高覧いただければ幸甚に存じます。今後ともよろしくお願い申し上げます。

2021年7月

 明けましておめでとうございます。平成18年7月にやましたクリニックとして開院、現在は福甲会 やました甲状腺病院として甲状腺・副甲状腺疾患の専門医療を提供し、今年の7月で15周年を迎える予定です。皆様方の御協力をいただき無事に新年を迎えることができました。年頭に当たり改めて御礼申しあげます。
 昨年の話題は世界中でコロナ禍一色でした。日本を含むアジア地区(新型コロナウイルス発祥地とされている中国を含めて)は欧米諸国に比較して発症数が少なく経過していましたが、我が国においては第2波が収まらぬうちに第3波の猛攻撃を受けています。日本の病床数は外国に比べて多いのですが、感染症が蔓延した際(パンデミック)には対応困難なことが明るみにされました。そこで不要不急の外出を控え、生活に必要な行動には3密を避けて、ワクチンの普及とその効果を期待しながら、がまんの生活をしばらくおくらなければなりません。
 さて、甲状腺疾患は慢性に経過することが多く、救急の対象となる状況や発熱を主訴(頻度の少ない亜急性甲状腺炎では発熱するが、頸部痛を伴う)として受診することは少ないので、有症状の新型コロナ感染患者とは区別しやすいという特性があります。そういう意味では有症状のコロナ感染患者さんが受診することはほぼ考えられませんが、無症候の感染患者さんが受診することはあり得ることです。当院は上記の環境のなかで医療を提供しているので、職員あるいは患者さんが仮にウイルスを保有していたとしても、”うつらない・うつさない”を合言葉に感染対策を行っています。そのためには患者さんに不自由を強いることもありますが、感染対策に是非ご協力いただきたいと願います。
 しばらくはコロナ禍が続きますが、甲状腺・副甲状腺疾患の専門医療を継続し、今後も地域のためにお役に立ちたいと考えております。本年も宜しくお願い申し上げます。

2021年1月

 明けましておめでとうございます。平成18年7月にやましたクリニックとして開院、現在は福甲会 やました甲状腺病院として甲状腺・副甲状腺疾患の専門医療を提供し、13年が経過しました。たくさんの方々の御協力をいただき無事に新年を迎えることができました。年頭に当たり改めて御礼申しあげます。
 ここ数年の医療業界における話題は少子高齢化及びそれに伴う2025年問題です。高齢者の人口が急増する一方で、若い世代の人口と労働力は減少し、需要と供給のバランスが崩れ、特に地方を中心に病院数の減少や医師不足といった問題が生じると予想されています。現在、地方のインフラ(道路・ガス・電気・水道など)が維持できなくなっており、コンパクトシティを目指す方向にすすんでいますが、医療も同じ境遇にあると考えています。但し、甲状腺分野においては、以前より専門病院に手術が集約されています。甲状腺手術に関して救急を要することが少ないこと、術後の受診が頻繁でないことや交通網の発展により以前に比べて移動が楽になっていることが集約化のすすんでいる要因と考えます。脳や心臓などの救急疾患に比較すると、甲状腺手術においては都会と地方での医療格差が小さいのではないかと感じています。
 上記の甲状腺・副甲状腺治療における特殊事情をいかして、今後も地域のためにお役に立ちたいと考えております。本年も宜しくお願い申し上げます。

2020年1月

 明けましておめでとうございます。平成18年7月にやましたクリニックとして開院し(平成24年より有床診療所、平成29年よりやました甲状腺病院として)、12年が経過しました。たくさんの方々の御協力をいただき無事に新年を迎えることができました。年頭に当たり改めて御礼申しあげます。
 平成最後の年を迎え、1月2日に皇居で行われた新年一般参賀には過去最大で15万人を超えていたとの報道がありました。平成は終わりますが、次の元号に託す皆様方の思いはいかがでしょうか?この30年間、医療の世界でも大きな変化がありました。少子高齢化と国民所得の伸びがなかったことより、必然的に医療費が抑制され、医療機関は効率を求められるようになりました。また、医療行為には説明と同意が必須となったり、診療の集約化がいっそう進んだ時代になりました。
 当院は開院時より、“甲状腺・副甲状腺を病む患者さんに適切な治療を継続して行う”理念のもとに診療を行ない、少しずつ施設の拡張をおこなってきました。今後も甲状腺・副甲状腺治療で地域のためにお役に立ちたいと考えております。本年も宜しくお願い申し上げます。

平成31年1月

 明けましておめでとうございます。平成18年7月にやましたクリニックとして開院し(平成24年より有床診療所として再スタート)、11年が経過しました。たくさんの方々の御協力をいただき無事に新年を迎えることができました。年頭に当たり改めて御礼申しあげます。
 さて、昨年4月より“医療法人福甲会 やました甲状腺病院”として再々スタートをいたしました。それまでは19床で甲状腺・副甲状腺疾患患者さんの手術を中心とした入院治療を行ってきましたが、手術数の増加によりしだいに対応が困難になってきましたので増床いたしました。合計35床となり、そのうちの2床は放射性ヨード治療病床です。それまではバセドウ病の放射性ヨード治療と甲状腺癌患者さんの外来での放射性ヨードアブレーション治療(30mCiまで許可)を行なっていましたが、現在は放射性ヨードの大量療法(放射性治療病室の入院が必須)が可能となりました。わが国では放射性ヨード内用療法ができる入院施設が非常に少なく、適切な時期に治療ができないことが重大な問題となっています。福岡県では九州大学病院と合わせて4床となりますので、その問題は少し緩和できるのではないかと考えています。また、以前は週2日で手術を行っていましたが、週3日として急患を含む手術患者さんの増加にも対応できる体制となりました。その他、本館の1階で超音波検査などの生理検査を行っていましたが、4月より新館の2階でそれらの検査を行っています。上記により、1階処置室(採血など)のスペースに余裕ができ、自動採血管準備装置の導入や採血ブースの増設ができ、以前より迅速に採血などを行うことができるようになりました。生理検査のある患者さんの移動距離はやや長くなりましたが、検査室が増えたので検査終了までの時間が短縮しています。
 以上、簡単に新年の挨拶と新病院についての現状をお知らせいたします。甲状腺・副甲状腺治療で地域のためにお役に立ちたいと考えておりますので、本年も宜しくお願い申し上げます。


平成30年1月

 4月1日より、やましたクリニック(有床診療所)からやました甲状腺病院となりました。先月までは週2日で手術を行っておりましたが、今月より週3日として急患を含む手術患者さんの増加にも対応できる体制にいたしました。新たに進藤久和医師が加わり9名の専門医(外科6名と内科医1名と麻酔科2名)で甲状腺・副甲状腺疾患に特化した診療を行いますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。

平成29年4月

 明けましておめでとうございます。平成24年1月に有床診療所“医療法人福甲会やましたクリニック”として再出発し、5年が経過しました。たくさんの方々の御協力をいただき無事に新年を迎えることができました。年頭に当たり改めて御礼申しあげます。
 さて、本年4月より“医療法人福甲会 やました甲状腺病院”として再々スタートを予定しております。19床の病床で手術を中心とした甲状腺・副甲状腺疾患の入院治療を行ってきましたが、手術患者さんの増加によりしだいに対応が困難になってきましたので増床いたします。合計35床となり、そのうちの2床は放射性ヨード治療病床です。現在バセドウ病の放射性ヨード治療と甲状腺癌患者さんの外来での放射性ヨードアブレーション治療(30mciまで許可)を行ない、放射性ヨードの大量療法は九州大学病院に依頼しておりますが、4月より自院での治療が可能となります。わが国では放射性ヨード内用療法ができる施設が非常に少なく、適切な時期に治療ができないことが重大な問題となっております。福岡県では九州大学病院と合わせて4床となりますので、その問題は少し緩和できるのではないかと考えております。また、現在週2日で手術を行っておりますが、3日として急患を含む手術患者さんの増加にも対応できる体制にする予定です。4月より外科医が1名加わり6名(すべて甲状腺外科専門医)となりますので、さらに専門特化した地域貢献ができると考えております。その他、現在は1Fで超音波検査などの生理検査を行っておりますが、4月より新棟の2Fでの検査を予定しております。患者さんの移動距離はやや長くなりますが、検査室も増えるため検査が終了するまでの時間の短縮や待合室での混雑が解消されると願っております。
 以上、簡単に新年の挨拶と新病院についてお知らせいたします。甲状腺・副甲状腺治療で地域のためにお役に立ちたいと考えておりますので、本年も宜しくお願い申し上げます。

平成29年元旦

 謹んで新春のお慶びを申し上げます。
 “甲状腺・副甲状腺を病む患者さんに適切な治療を継続して行う”理念のもとに診療を行い、昨年1年間で約2,700名の初診患者さんと延べ2万名の再診患者さんの外来診療と900名の入院患者さんの手術を受け持たせていただきました。すべての入院患者さんが無事に退院できたことのご報告を含めて、年頭に当たり改めて御礼申しあげます。
 昨年は麻酔専門医・指導医の山岡厚医師と甲状腺外科専門医の高橋広医師が仲間に加わりました。これで5名の甲状腺外科専門医と3名の甲状腺専門医(外科2名が甲状腺専門医も取得)で診療ができることになりました。甲状腺外科専門医は全国的に少なく、福岡でも1施設に2名以上のところはありません。地域で求められている当クリニックの役割の重大さを認識し、さらに良質な医療の提供を行わなければならないと考えています。良質な医療には、医師だけでなく他の職種との協調が必要です。甲状腺・副甲状腺疾患の診療には検査部門(臨床検査や放射線検査)が特に重要ですが、昨年は新卒の臨床検査技師が2名入職し、総数9名で専門性の高い検査部門を担っています。
 今年も甲状腺・副甲状腺疾患の専門医療を充実させるために精進してまいります。何卒宜しくお願い申し上げます。

平成28年元旦

 謹んで新春のお慶びを申し上げます。
 “医療法人福甲会やましたクリニック”として再出発し、4年目をむかえました。たくさんの患者さんを御紹介いただき, 昨年1年間で891件の手術を受け持たせていただきました。すべての患者さんが無事に退院できたことのご報告を含めて、年頭に当たり改めて御礼申しあげます。昨年10月30-31日に第47回日本甲状腺外科学会、11月1日に福岡甲状腺・副甲状腺セミナー2014を主催させていただきましたが、皆様方にご参加いただき、 誠にありがとうございました。
 昨年は手術室の拡張工事を行い、4台の手術ベッドが稼動できるようになりました。手術後に状態が落ち着かない際には手術室で状態観察ができることや副甲状腺機能亢進症の術中PTHの迅速測定(手術で病的な副甲状腺腫瘍を確実に摘出できたかの判断)の結果を待つことができるようになりました。また神経刺激装置も導入し、反回神経への癒着・浸潤が疑われる患者さんや再手術の患者さんなどで反回神経の同定、温存あるいは切除の判断が容易になりました。
 今年も甲状腺・副甲状腺疾患の専門医療を充実させるために精進してまいります。何卒宜しくお願い申し上げます。

平成27年元旦

 明けましておめでとうございます。平成24年1月に“甲状腺・副甲状腺を病む患者さんに適切な治療を継続して行う”理念のもとに、“医療法人福甲会やましたクリニック”として再出発しましたが、あっという間に3年目をむかえました。たくさんの先生方や当院で治療を受けている患者さんより新規の患者さんを御紹介いただき、昨年1年間で793件の手術を受け持たせていただきました。すべての患者さんが無事に退院できたことのご報告を含めて、年頭に当たり改めて御礼申しあげます。
 開院1年目は“クリニックとして再スタートとは言えよく突っ走った年で、2年目は画像診断を充実させるためにマルチスライスCTとガンマカメラを設置し、さらにバセドウ病や甲状腺癌術後の外来での放射性ヨード治療の体制も整備することができたことより、“専門医療の体制をほぼ整備した年”と総括しています。 3年目は“更に専門医療の体制を充実させ、将来を見据えた教育・組織体制の確立の年”にしたいと考えています。今年は、適応症例を絞って短期入院手術を導入していくなど、クリニックの理念遂行するよう精進してまいります。 尚、10月に第47回日本甲状腺外科学会を開催予定ですが、少ない医局員で鋭意準備しています。本年も何卒宜しくお願い申し上げます。

平成26年元旦

 明けましておめでとうございます。昨年一月に“甲状腺・副甲状腺を病む患者さんへの適切な治療を継続して行う”理念のもとに、有床診療所“医療法人福甲会やましたクリニック”として再出発しました。たくさんの方々に協力をいただき無事に新年を迎えることができました。年頭に当たり改めて御礼申しあげます。この1年間で748件の手術を受け持たせていただきました(半数以上が甲状腺悪性腫瘍に対する手術でした)。手術数の多寡で医療の正確な質ははかれませんが、良好な手術成績や患者さんに満足していただいたことが手術症例数の増加にあらわれているのではないかと思っています。
 さて当院では、現在4名(外科3名と内科1名)の常勤医と非常勤の麻酔専門医で診療を行っていますが、専門医療の充実させるために、今年は甲状腺外科医と放射線科専門医を迎えることになっています。さらに、3月末までにはマルチスライスCTとガンマカメラを設置し、放射性ヨ-ド治療に対応できる体制を整備していく予定です。新設したばかりで、専門医療を完結させるための課題はまだまだありますが、着実に改善してクリニックの理念遂行するよう精進してまいります。本年も宜しくお願い申し上げます。

平成25年元旦

 当クリニックは来年1月より“医療法人福甲会やましたクリニック”として、再スタートしますので、設立までの経緯や診療についてお知らせいたします。
 外来患者さんや手術患者さんの増加により、現在の体制(原三信病院での手術)では対応できないので、病床を持たなければならないと考えるようになりました。昨年の4月に福岡県庁へ有床診療所開設の申請を着手し、最終的には今年の2月の医療審議会で承認をいただきました。福岡市は過剰病床地区で基本的には新たに病床を持つことは非常に困難ですが、当クリニックの診療実績を評価していただき、認可されたと考えています。余談ですが、承認までの約1年間は手術を含む診療実績や今後の計画などについてのたくさんの資料を提出する必要があり、精神的にも肉体的にも大変でした。
 “甲状腺・副甲状腺を病む患者さんへの適切な治療を継続して行う”ことを理念としていますので、現在の個人経営のやましたクリニックを法人化することと後継者の育成(甲状腺・副甲状腺疾患の治療に興味を持つ仲間)が必要になります。7月末に福岡県庁に法人化の申請し、11月に許可を得ることができました。新クリニックは“医療法人福甲会やましたクリニック”として開院することになります。次に一緒に診療する医師の件ですが、新クリニックの趣旨に賛同して仲間に加わる先生方に恵まれました。今年の5月より、内分泌内科の橘正剛医師(甲状腺専門医・代謝内分泌専門医)がやましたクリニックに入職しました。日本医科大学卒業後、大学病院や市中病院の勤務を経て、平成19年より別府の野口病院で内分泌疾患の診療で非常に恵まれた環境のなかで研鑽していましたが、縁あってこちらで一緒に仕事をすることになりました。甲状腺外科に関しても、現在原三信病院で甲状腺手術や周術期の管理で協力していただいている2名の外科医(佐藤伸也医師と横井忠郎医師)が新クリニック開院後にこちらに移動することが決まっています。2名の医師はすでに非常勤として、週1回やましたクリニックでの診療を行っています。内科1名・外科3名の総数4名の医師で甲状腺・副甲状腺専門の診療を開始することになりますが、福岡で甲状腺・副甲状腺疾患に特化した病床を有する専門施設は他にありません。尚、麻酔専門医、病理専門医と放射線専門医の非常勤医師の協力を得ています。今後も増えると予想される患者さんの診療をこれらの先生方とお互いに協力し合いながら医療の質を高めていきたいと考えています。
 以上、簡単に新クリニックについてお知らせいたします。甲状腺・副甲状腺治療で地域のためにお役に立ちたいと考えておりますので、今後もよろしくお願いいたします。

平成23年11月

 やましたクリニック開院後、4年と5カ月が経過しました。甲状腺・副甲状腺を病む患者さんにすこしでも貢献したいという思いで、スタッフとともに日々頑張ってきました。最近では、甲状腺を専門にされている先生だけではなく、近隣の開業院の先生方のご紹介も増えてきており、昨年(平成22年)は394名の患者さんの手術を受け持つことができました。半分以上が甲状腺悪性腫瘍の患者さんで、この症例数は国内のトップレベルです。手術数の多寡で医療の正確な質ははかれませんが、良好な手術成績や患者さんに満足していただいたことが手術症例数の増加にあらわれたのではないかと思っています。
 外来患者さんや手術患者さんが増えてくるのは非常にうれしいことですが、それに対応できる診療体制をつくっていかなければなりません。そこでまず、私なりに考えている当クリニックの役割についてまとめてみました。

当クリニックの役割
1. 甲状腺・副甲状腺を担当する甲状腺外科専門医や甲状腺外科認定施設(認定番号: 第N14006号)は限られています(専門医および認定施設は日本内分泌外科学会のホームページに公表)。
2. 福岡県で登録されている甲状腺専門医認定施設は少ないので(専門医および認定施設は甲状腺学会のホームページに公表)、成人だけでなく小児や妊婦さんまではばひろく、甲状腺の内科的治療もおこなっています。当院の日本甲状腺学会認定専門医施設認定証 (第2007004号)。
3. 手術症例は年々増加しています。バセドウ病の手術(厚生省に手術数の届出が義務化されているので資料掲載されています)の全国4961医療機関の手術数一覧から福岡県内のデータを抽出しました。2008年に福岡県内で80名の患者さんがバセドウ病手術を受けられていますが、原三信病院(やましたクリニック)が48名(60%)を担当しており、甲状腺手術では福岡県の地域医療に重要な役割を担っています。尚、2012年の同様のデータでは、91例中のうち68例(75%)(原三信病院での手術を含む)を当クリニックが担当していた。
4. 大学病院(主として九大病院、福大病院、久留米大学病院)、総合病院、開業されている先生方からの紹介患者を受け持っています。平成22年1月より半年間の手術患者186名の紹介率は86%で、医院・クリニックからが37%と最も多く、民間病院、国公立病院と続き、大学病院からも19名(10%)の紹介を受けています。

 これらの役割を発展・継続していくには、現状のままでは困難になることが予想されます。甲状腺・副甲状腺の患者さんへ適切な治療を継続するには甲状腺内科医・外科医を育てることが必要と考えています。大学病院や総合病院外科では、一般的に甲状腺・副甲状腺疾患はマイナーな分野として考えられており、乳腺・内分泌科と標榜し、乳腺疾患を主としているところが大半です。専門医師が一時的にいても診療が継続されているところは非常に少ない状況です。そういう状況のなかで、日本では甲状腺・副甲状腺疾患に特化した専門病院が重要な役割を担っています。  上記のことを考慮し、甲状腺・副甲状腺を病む患者さんへ適切な治療を継続するために、新たな施設づくりを検討しています。平成21年より、甲状腺外科学会、内分泌外科学会の理事・監事を拝命いただき、公私ともに忙しくなりそうですが、甲状腺・副甲状腺に特化した医療でさらに貢献していきたいと考えています。

平成23年元旦

 開院より1年が経過しました。福岡県内外の医療機関やかかりつけの患者さんからのご紹介で、新患患者さん1,420名の診察と400名の手術を担当することができました(甲状腺癌214例、甲状腺良性腫瘍84例、バセドウ病54例, 副甲状腺機能亢進症52例、その他5例, 合併病変のため総数とは異なります)。手術を受けられたすべての患者さんが無事に退院できました。開院時には私を含めて5名のスタッフでしたが、現在は8名で外来業務を行なっています。目標とした手作りの治療(特に外科)を行なうことができました。具体的には、自分自身で超音波、細胞診、画像の読影を行い、手術および前後の説明、毎日の回診, 退院時の病理結果・その他の説明, 退院後外来での経過観察を一貫して行なったことです. 今後は手術後の成績などもホームページに公表し情報を提供していく予定です。
 最後に、先月末にクリニックの拡張工事が終了し、骨密度測定器(全身骨、腰椎、大腿骨、前腕骨の骨密度測定可能)を11月11日に設置します。甲状腺・副甲状腺の病気(特に副甲状腺機能亢進症とバセドウ病)は骨/カルシウム代謝に深く関係しますので、患者さんの骨の評価や治療に役立てたいと考えています。

平成19年10月

 平成18年7月1日より、福岡市博多区で甲状腺・副甲状腺専門の“やましたクリニック”を開院いたしました。九州大学腫瘍外科(旧第一外科)を経て、平成7年より11年間別府の野口病院(平成11年より副院長として)で甲状腺・副甲状腺を患った患者さんの内科・外科治療(年間約400名の患者さんの手術を担当)を行なってきました。これまでの臨床経験を生かして、甲状腺・副甲状腺疾患の専門医療で貢献したいと考えています。

平成18年7月1日


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