術後創部写真集(内視鏡手術)
写真集作成にあたって
 当院では2020年6月より甲状腺内視鏡手術を開始しました。通常手術と内視鏡手術を選択できる状況になり、適応がある症例については患者さん自身に通常手術か内視鏡手術かを選んでもらっています。その選択を行う上での参考資料として、以前、通常手術の傷跡の写真集を作成、アップロードしました。内視鏡手術の傷跡の写真集もアップロードする予定でしたが、術式を当初より少しずつ変更したこと、術後フォローして写真を集めるのに1年程度かかること、良性疾患の手術例が多かったため、術後のフォローから脱落する症例が比較的多かったこと、などの理由から、なかなか症例が集まらず、アップロードできませんでした。今回、5例と症例は少ないですが、1年程度経過を終えた症例が集まりましたので、ここにアップロードいたします。患者さん自身がその目で見て術式選択の参考にしていただければと思います。

 院長 佐藤 伸也

対象患者
①当院で甲状腺内視鏡手術を受け、
②術後に定期的に外来受診され、
③写真撮影に同意された患者さん となります。

補足
・今回の症例には悪性すなわち甲状腺癌の手術は入っていません。意図的にはずしたわけではなく、期間中の患者さんでは甲状腺癌では通常手術を希望される方が圧倒的に多かったためです。
・前胸部アプローチでは皮膚切開は4cm程度です。
・腋窩(えきか)アプローチでは皮膚をジグザグに切開することにより、創部が広くなるようにしています。また、このように切開することで、傷がワキのしわと同化し目立たなくなります(元々、位置的に見えないところですが)。
・前胸部アプローチ、腋窩アプローチのいずれにおいても内視鏡挿入用の5mmのカメラポートを患側の乳輪縁から入れています。
・バセドウ病の手術では、当院では甲状腺全摘術を基本術式としております。ただし、内視鏡手術では甲状腺が大きいと手術がしにくく、特に皮膚切開と反対側の甲状腺上極の処理がしにくいです。無理に処理をしようとすると反回神経や上喉頭神経外枝、副甲状腺を損傷しかねません。そこで、このような場合には対局の上極の甲状腺実質を2~3g程度残すようにしています(甲状腺亜全摘術、ダンヒル手術と呼ばれます)。このような場合でも基本的に術後は甲状腺ホルモン剤を内服していただく形になります。残す量が少ないので、バセドウ病として再発する確率はかなり低いです。
・個人情報保護のため、顔は写らないように撮影しています。また、年齢も提示しておりません。

写真集
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