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新クリニックの設立までの経緯と診療について
当クリニックは来年1月より“医療法人福甲会やましたクリニック”として、再スタ-トしますので、設立までの経緯や診療についてお知らせいたします。
外来患者さんや手術患者さんの増加により、現在の体制(原三信病院での手術)では対応できないので、病床を持たなければならないと考えるようになりました。昨年の4月に福岡県庁へ有床診療所開設の申請を着手し、最終的には今年の2月の医療審議会で承認をいただきました。福岡市は過剰病床地区で基本的には新たに病床を持つことは非常に困難ですが、当クリニックの診療実績を評価していただき、認可されたと考えています。余談ですが、承認までの約1年間は手術実績を含む診療実績や今後の計画などについてのたくさんの資料を提出する必要があり、精神的にも肉体的にも大変でした。
“甲状腺・副甲状腺を病む患者さんへの適切な治療を継続して行う”ことを理念としていますので、現在の個人経営のやましたクリニックを法人化することと後継者の育成(甲状腺・副甲状腺疾患の治療に興味を持つ仲間)が必要になります。7月末に福岡県庁に法人化の申請し、11月に許可を得ることができました。新クリニックは“医療法人福甲会やましたクリニック”として開院することになります。次に一緒に診療する医師の件ですが、新クリニックの趣旨に賛同して仲間に加わる先生方に恵まれました。今年の5月より、内分泌内科の橘正剛医師(甲状腺専門医・代謝内分泌専門医)がやましたクリニックに入職しました。日本医科大学卒業後、大学病院や市中病院の勤務を経て、平成19年より別府の野口病院で内分泌疾患の診療で非常に恵まれた環境のなかで研鑽していましたが、縁あってこちらで一緒に仕事をすることになりました。甲状腺外科に関しても、現在原三信病院で甲状腺手術や周術期の管理で協力していただいている2名の外科医(佐藤伸也医師と横井忠郎医師)が新クリニック開院後にこちらに移動することが決まっています。2名の医師はすでに非常勤として、週半日やましたクリニックでの診療を行っています。内科1名・外科3名の総数4名の医師で甲状腺・副甲状腺専門の診療を開始することになりますが、福岡で甲状腺・副甲状腺疾患に特化した病床を有する専門施設は他にありません。今後も増えると予想される患者さんの診療をこれらの先生方とお互いに協力し合いながら医療の質を高めていきたいと考えています。
以上、簡単に新クリニックについてお知らせいたします。甲状腺・副甲状腺治療で地域のためにお役に立ちたいと考えておりますので、今後もよろしくお願いいたします。
平成23年11月13日
5周年に向かって
やましたクリニック開院後、4年と5カ月が経過しました。甲状腺・副甲状腺を病む患者さんにすこしでも貢献したいという思いで、スタッフとともに日々頑張ってきました。最近では、甲状腺を専門にされている先生だけではなく、近隣の開業院の先生方のご紹介も増えてきており、昨年(平成22年)は394名の患者さんの手術を受け持つことができました。半分以上が甲状腺悪性腫瘍の患者さんで、この症例数は国内のトップレベルです。手術数の多寡で医療の正確な質ははかれませんが、良好な手術成績や患者さんに満足していただいたことが手術症例数の増加にあらわれたのではないかと思っています。
外来患者さんや手術患者さんが増えてくるのは非常にうれしいことですが、それに対応できる診療体制をつくっていかなければなりません。そこでまず、私なりに考えている当クリニックの役割についてまとめてみました。
当クリニックの役割
1. 甲状腺・副甲状腺を担当する甲状腺外科専門医や甲状腺外科認定施設は限られています(専門医および認定施設は日本内分泌外科学会のホームペ-ジに公表)。甲状腺外科専門医に関しては、福岡市内では私を含めて3名しか登録されていません。日本内分泌・甲状腺外科専門医の認定施設は福岡県内に3施設登録されており、甲状腺外科に関しては原三信病院(責任者は山下弘幸)の1施設です(他の2施設は泌尿器科領域の認定施設)。
2. 福岡県で登録されている甲状腺専門医認定施設は8施設で専門医は21名と少ないので(専門医および認定施設は甲状腺学会のホームペ-ジに公表)、成人だけでなく小児や妊婦さんまではばひろく、甲状腺の内科的治療もおこなっています。
3. 手術症例は年々増加しており、甲状腺・副甲状腺では日本で4番目(九州内では2番目)の施設になっています。バセドウ病の手術(厚生省に手術数の届出が義務化されているので資料掲載されています)の全国4961医療機関の手術数一覧から福岡県内のデ-タを抽出しました。2008年に福岡県内で80名の患者さんがバセドウ病手術を受けられていますが、原三信病院(やましたクリニック)が48名(60%)を担当しており、甲状腺手術では福岡県の地域医療に重要な役割を担っています。
4. 大学病院(主として九大病院、福大病院、久留米大学病院)、総合病院、開業されている先生方からの紹介患者を受け持っています。平成22年1月より半年間の手術患者186名の紹介率は86%で、医院・クリニックからが37%と最も多く、民間病院、国公立病院と続き、大学病院からも19名(10%)の紹介を受けています。
これらの役割を発展・継続していくには、現状のままでは困難になることが予想されます。甲状腺・副甲状腺の患者さんへ適切な治療を継続するには甲状腺内科医・外科医を育てることが必要と考えています。大学病院や総合病院外科では、一般的に甲状腺・副甲状腺疾患はマイナ-な分野として考えられており、乳腺・内分泌科と標榜し、乳腺疾患を主としているところが大半です。専門医師が一時的にいても診療が継続されているところは非常に少ない状況です。そういう状況のなかで、日本では甲状腺・副甲状腺疾患に特化した専門病院が重要な役割を担っています。
上記のことを考慮し、甲状腺・副甲状腺を病む患者さんへ適切な治療を継続するために、新たな施設づくりを検討しています。平成21年より、甲状腺外科学会、内分泌外科学会の理事・監事を拝命いただき、公私ともに忙しくなりそうですが、甲状腺・副甲状腺に特化した医療でさらに貢献していきたいと考えています。
平成23年1月3日
一周年に際して
開院より1年が経過しました。福岡県内外の医療機関やかかりつけの患者さんからのご紹介で、新患患者さん1,420名の診察と400名の手術を担当することができました(甲状腺癌214例、甲状腺良性腫瘍84例、バセドウ病54例, 副甲状腺機能亢進症52例、その他5例, 合併病変のため総数とは異なります)。
手術を受けられたすべての患者さんが無事に退院できました。開院時には私を含めて5名のスタッフでしたが、現在は8名で外来業務を行なっています。目標とした手作りの治療(特に外科)を行なうことができました。具体的には、自分自身で超音波、細胞診、画像の読影を行い、手術および前後の説明、毎日の回診, 退院時の病理結果・その他の説明, 退院後外来での経過観察を一貫して行なったことです. 今後は手術後の成績などもホームページに公表し情報を提供していく予定です。
最後に、先月末にクリニックの拡張工事が終了し、骨密度測定器(全身骨、腰椎、大腿骨、前腕骨の骨密度測定可能)を11月11日に設置します。甲状腺・副甲状腺の病気(特に副甲状腺機能亢進症とバセドウ病)は骨/カルシウム代謝に深く関係しますので、患者さんの骨の評価や治療に役立てたいと考えています。
平成19年10月15日
開院
平成18年7月1日より、福岡市博多区で甲状腺・副甲状腺専門の“やましたクリニック”を開院いたしました。九州大学腫瘍外科(旧第一外科)を経て、平成7年より11年間別府の野口病院(平成11年より副院長として)で甲状腺・副甲状腺を患った患者さんの内科・外科治療(年間約400名の患者さんの手術を担当)を行なってきました。これまでの臨床経験を生かして、甲状腺・副甲状腺疾患の専門医療で貢献したいと考えています。
平成18年7月1日
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・甲状腺ホルモン、副甲状腺ホルモン、一般血液、生化学を短時間で測定できる検査機器、高画像の超音波装置を導入して、正確な診断を短時間で提供できるように努力しています。腫瘍(しこり)の診断に必要な細胞検査(超音波下で細胞を採取)はクリニック内で染色/診断を行ない。なるべく短期間に結果をお知らせいたします。尚、当クリニックでできない画像検査(CT, MRI, シンチなど)は当院となりの原三信病院に依頼しています。
・待ち時間の短縮のために予約制とします。初診時には受付から2時間前後、再診時には1時間半前後で診察が終了するようにしています。
・当クリニックは甲状腺学会認定施設で、院長は甲状腺専門医、外科学会専門医/指導医、内分泌外科学会の評議員なので、甲状腺・副甲状腺疾患の内科的・外科的治療が可能です。
甲状腺癌患者さんの大量放射性ヨード治療、バセドウ病眼症の点滴/放射線治療は適切な施設をご紹介いたします。尚、大量放射性ヨード治療が可能な施設は各県に1施設程度で、福岡県は九州大学医学部附属病院のみです。基本的な適応は甲状腺分化癌の肺や骨などの転移の患者さんです。
・外科治療の対象疾患は甲状腺(悪性腫瘍、良性腫瘍、バセドウ病)と副甲状腺機能亢進症です。原三信病院は透析ができますので、腎性副甲状腺機能亢進症の手術も行っています。
・クリニックで外来診療を行い入院・手術が必要な場合は、原三信病院で責任をもって病棟担当医とともに治療にあたります。バセドウ病の放射性ヨード治療(外来治療)も原三信病院で行なうことができます(治療の説明、治療量の決定、治療後の経過観察は院長が責任を持って行ないます)。
有床診療所開院後はやましたクリニックで入院治療を行います。
ただし、透析を受けられている患者さんや基礎疾患を有する患者さんなどは原三信病院に入院していただきます。
・外来診療や原三信病院入院中においては、すべての職員が協力して"安心・安全で質の高い医療"を提供(チーム医療)しますし、診断・治療、手術の際には院長が主治医として、手術と手術前後の説明、病棟回診(基本的には毎日朝夕)、退院後の経過観察に責任を持ちます。
セカンドオピニオンについて
セカンド・オピニオンについても受け付けています。診療のご案内を参照して下さい。
医師紹介
院長 山下 弘幸
〜略歴〜
- 昭和57年徳島大学医学部卒業
- 九州大学附属病院第一外科に入局
- 平成2年12月 米国Cincinnati Children’s Hospitalへ留学
- 平成5年1月8日 医学博士(九州大学医学部)
- 平成5年4月 九州大学附属病院助手
- 平成7年4月 野口病院(平成11年4月より野口病院副院長)
- 平成18年7月1日 やました(甲状腺・副甲状腺)クリニック開業
- 平成9年より, 九州大学附属病院非常勤講師
- 平成24年1月1日より、医療法人福甲会やましたクリニックの院長・理事長
〜所属学会・専門医等〜
- 日本外科学会(専門医、指導医)
- 日本内分泌外科学会 (専門医、評議員、監事)
- 日本甲状腺外科学会(専門医、評議員、理事)
- 日本甲状腺学会(専門医、評議員)
- 九州外科・内分泌外科(評議員)
- 元 消化器外科認定医
- アジア外科学会
- International Association of Endocrine Surgeons
- 日本内分泌学会
- 日本癌治療学会
- 日本骨代謝学会
- 日本内分泌内視鏡外科研究会(世話人)
- 北九州内分泌研究会(世話人)
- 福岡甲状腺 副甲状腺研究会(代表世話人)
外科部長 佐藤 伸也
〜略歴〜
- 平成9年 大阪大学卒業、耳鼻咽喉科(久保 武教授)入局、大阪大学付属病院勤務
- 平成10年~ 大阪府立母子保健医療センター耳鼻咽喉科勤務
- 平成11年~ 大阪府立病院(現 大阪府立急性期総合医療センター)耳鼻咽喉科勤務
- 平成15年~ 北海道大学第一外科(藤堂 省教授)入局、北海道大学付属病院勤務
- 平成16年~ 網走厚生病院外科勤務
- 平成19年~ 札幌社会保険病院外科勤務
- 平成20年~ 北海道大学付属病院勤務
- 平成21年~ 原三信病院外科勤務、やましたクリニック非常勤
- 平成24年1月~ 医療法人福甲会やましたクリニック勤務
〜所属学会・専門医等〜
- 日本外科学会(専門医)
- 日本耳鼻咽喉科学会(専門医)
- マンモグラフィー読影認定医
- 日本内分泌外科学会
- 日本甲状腺外科学会
- 日本消化器外科学会
- 日本甲状腺学会
- 日本臨床外科学会
- 日本頭頸部癌学会
〜自己アピ-ル〜
この15年間、ずっと臨床一筋で過ごして来ました。耳鼻咽喉科・頭頸部外科から消化器・一般、乳腺外科、透析、血管造影、地方での他科手術のお手伝いなど色々な領域、新生児から老人までの幅広い年齢層の患者さんの診療、手術を経験させて頂きました。3年前に思うところがあって、general surgeonから専門領域も持ったspecialistを目指すことに決め、縁あって山下院長の下で御世話になっております。今後も甲状腺・副甲状腺領域の臨床に邁進していくつもりなのでよろしくお願いします。
外科医長 横井 忠郎

〜略歴〜
• 平成10年 大分医科大学(現大分大学医学部)医学科卒業
• 平成10年~ 聖路加国際病院 外科系研修医
• 平成12年~ 聖路加国際病院 外科シニアレジデント
• 平成15年 聖路加国際病院 外科チーフレジデント
• 平成16年~ 横井内科クリニック
• 平成18年~ 野口記念会野口病院 外科非常勤
• 平成23年~ 原三信病院外科勤務、やましたクリニック非常勤
• 平成24年1月~ 医療法人福甲会やましたクリニック勤務
~所属学会・専門医等~
• 日本外科学会(専門医)
• 日本内分泌外科学会
• 日本甲状腺外科学会
• 日本内分泌学会
• 日本甲状腺学会
• 日本臨床外科学会
~自己アピ−ル~
大学卒業後、東京の聖路加国際病院にて2年の初期研修後、更に4年に渡り研鑽を積ませて頂きました。地元別府に戻ってからは父の診療所を手伝いつつ、野口病院で約5年に渡って数多くの甲状腺・副甲状腺手術を経験させて頂きました。今回山下院長が有床診療所を開設するに当たって声をかけて頂き、一緒に診療に当たっています。よろしくお願いします。
内科医長 橘 正剛

〜略歴〜
- 平成16年 日本医科大学卒業
- 日本医科大学付属第二病院(現日本医科大学武蔵小杉病院)勤務
- 平成18年~ 国家公務員共済組合連合会 東京共済病院 内分泌代謝内科勤務
- 平成19年~ 野口記念会野口病院 内科勤務
- 平成23年~ やましたクリニック勤務
- 平成24年1月~ 医療法人福甲会やましたクリニック勤務
〜所属学会・専門医等〜
- 日本内科学会(認定内科医)
- 日本内分泌学会(内分泌代謝科(内科)専門医)
- 日本甲状腺学会(専門医)
- 日本糖尿病学会
- 日本超音波医学会
- 日本甲状腺外科学会
〜自己アピ-ル〜
学生時代より甲状腺疾患に興味を持っていたのですが、多くの縁に恵まれ、大分県の甲状腺専門病院・野口病院で村上司内科部長の下、4年間、甲状腺・副甲状腺疾患を中心とした内分泌疾患の診療に携わってまいりました。通常の施設ではなかなか十分に経験することのできないバセドウ病のアイソトープ治療、甲状腺眼症の診断・治療、頚部超音波検査や細胞診など、多くのことを学ぶことが出来ました。そんな中、縁あって2011年5月より山下院長の下で一緒に働かせて頂いております。自分の貴重な経験を少しでも多くの甲状腺・副甲状腺を病む患者様へ適切に還元していくことを目標に頑張っていきたいと思います。よろしくお願いします。
お問い合わせ
病気・病状についてのお問い合わせは当院にかかりつけの患者さんに限定しています。
なおお問い合わせの内容によっては電話再診料をいただく場合があります。
医療法人 福甲会
やました(甲状腺・副甲状腺)クリニック
812-0034 福岡市博多区下呉服町1-8
TEL:092-281-1300 FAX:092-281-1301

